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仮面ライダー響鬼の事情

こんな本を読んだ。 ドラマ、特に特撮やアニメなどは、番組がスタートする前に企画を十分に煮詰めておかないと世界観が統一できないという不具合が生じることになります。 この本の著者・片岡力氏は、もともと特撮系のライターだったのだが、東映のプロデュ…

原田実の日本霊能史講座・と学会リポート

こんな本を読んだ。 トンデモな事象や本にツッコミを入れまくる日本のスケプティカル集団「と学会」の本。 「霊」とか「前世」とか「オーラ」とかを語る人たち。最近のテレビ業界に蔓延している胡散臭い「霊能者」たち。その原点を探っていく本です。 訳知り…

ハリウッドで勝て

「リング」シリーズをヒットさせ、「THE JUON/呪怨」でハリウッドでもナンバーワンを獲得したプロデューサー一瀬隆重の著書。 8ミリ自主制作畑からスタートし、現在の売れっ子プロデューサーになるまでの軌跡を語りながら、日本とアメリカの映画ビジネスの…

冷や汗の向こう側

こんな本を読んだ。朝日新聞に連載されている「三谷幸喜のありふれた生活」をまとめたエッセィ集。これで4冊目。 三谷作品と同じようにクスッと笑えるところがたくさんあるエッセィ集です。 印象に残ったエピソードは、「白い巨塔」などで人気の脚本家・井上…

のび太くん、宿題は終わったかい!?

ここ数日、ネットで話題になっている「ドラえもん最終回」。 都市伝説として語られていたドラえもんのラストを、どこかの同人誌作家が実際に作品にしたものらしい。 http://csx.jp/~vaiosqare/doraemon/01.html 驚くべきは、藤子・F・不二雄のペンタッチを忠実…

諸星大二郎まつり

本屋に出かけたら、ななななんと諸星大二郎のコミックが4冊も並んでいた。 映画「奇談」の上映にあわせて、旧作「妖怪ハンター」の文庫版と新作が2冊も発売されていた。 すげー! 寡作で知られる諸星大二郎が、こんなに何冊も平積みされているのを見ると、…

アニメーション監督 原恵一

こんな本を読んだ。 ついに出ました「クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」で注目して以来、その動向が気になっている監督・原恵一の研究本です。 本人へのロング・インタビューや樋口真嗣、荒井晴彦といった意外な人の寄稿、貴重な映画…

放送禁止映像大全

こんな本を読んだ。 以前「封印作品の謎」(http://d.hatena.ne.jp/eigadojo/20041011)という本を紹介しましたが、これもさまざまな事情で観ることが困難になった映像作品を取り上げた本です。 幅広くいろんな映像作品を取り上げてありますが、浅く広くとい…

波に座る男たち

こんな本を読んだ。 何もないお休み。面白い本をゆっくりと読むのは至福の時間です。 「エイガドージョー・ドットコム」のマスター的存在、「カジシン」こと梶尾真治さんの新刊は、食い詰めたやくざたちが捕鯨船で船出するという痛快娯楽小説。 作品の冒頭、…

島本和彦名言集

島本和彦のマンガの面白いところは、1970年代の少年マンガの熱さを今も持ち続けているところです。 人は「コメディ」という小さなくくりでこれらの作品を笑うかもしれませんが、そのマンガの中の熱い言葉が、真実を語っているのもまた事実! 島本マンガの名…

探偵!ナイトスクープ アホの遺伝子

こんな本を読んだ。 日本で一番クリエイティブなTV番組だと師範代が思う「探偵!ナイトスクープ」のプロデューサー松本修が書いたメイキング本。 この本は面白い! 放送業界の人だけでなく「面白い」ことが好きなすきなすべての人におススメします。あの楽…

コミックワイドショー Vol.2

こんな本を読んだ。洋泉社から出ている映画秘宝の別冊。この号で3冊目。 今回は「探偵!ナイトスクープ」の特集だ。 表紙は、アメコミ調の桂小枝のイラスト。 熊本地区では、金曜日の夜放送されている「探偵!ナイトスクープ」。 「タイガー&ドラゴン」「探…

ユリイカ、ムーンライダーズ特集号

本当は詩の雑誌なのだが、最近は「ジブリ特集」「ブログ特集」などをやって話題になっている雑誌・ユリイカ。 どうもサブカルに強い編集者がいるらしい。師範代が一番好きなバンド、ムーンライダーズの特集をやっていたので即購入だ!http://www.seidosha.co…

伊丹十三の本

こんな本を読んだ。 高校一年生のとき友人が「この本すげぇ面白いから!」ってススメテくれたのが、伊丹十三の「女たちよ!」というエッセイだった。 伊丹十三がまだ「映画監督」と呼ばれる前、ちょっと変わった役者というぐらいの認識だった当時の師範代は…

諸星大二郎自選短編集

諸星大二郎を知らない人に朗報です。 「日本の漫画界で重要な人を3人あげよ。」と問われたら、手塚治虫、大友克洋と並んでこの人の名前をあげたい!諸星大二郎!!! 手塚のキャラクターの親しみやすさも、大友の画力もない諸星氏ですが、作品のオリジナリ…

アフターダーク

こんな本を読んだ。 9月出た村上春樹の新刊。 他の本ばっかり読んでいてなかなか読めませんでしたが、読み出すとやっぱりスラスラ読み進められました。 物語の構成は、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」以来村上作品に「よくあるパターン」…

封印作品の謎

こんな本を読んだ。 諸般の事情で現在は封印されてしまった数々の作品の内容と封印に至った経緯をまとめた本。 筆者はこの本がデビュー作となる元新聞記者・安藤健二。 扱われている作品は・・・・・・ 「ウルトラセブン 12話 遊星より愛をこめて」 「怪奇大…

カジシンさん新刊

at 2004 07/17 07:46熊本在住の人気作家「カジシン」こと梶尾真治さんの新刊「インナーネットの香保里」が発売になりました。 今回は講談社青い鳥文庫Jシリーズの1冊として刊行。ジュブナイル小説です。(このシリーズは、小松左京の『空中都市008』、…

テレキネシス

at 2004 07/15 07:35今週号の「ビッグコミック・スピリッツ」から新連載「テレキネシス」がスタートしました。 テレビ局の深夜映画枠を統括する部署を舞台にしたマンガです。 「テレキネシス」というタイトルは、超能力の意味でなく「テレキネ室」(映画をテ…

ムービー・マーケティング

at 2004 07/01 08:20こんな本を読んだ。愛育社から出ている「夢を語る技術」シリーズの6作目。 アメリカ映画界のさまざまなジャンルの映画マーケティングが分析されていて興味深い本です。ハリウッド大作だけでなく、B級映画、ドキュメンタリー、自主制作…

オススメしたい!!

at 2004 04/12 22:30小学館から「ぼくドラえもん」というムックが月に2回出ています。 映画版ドラえもん25周年を記念したものなのですが、毎回付録が面白い! 特に創刊号には、全映画25作品の予告編がDVDで付いていて、なんと500円(税込み)とい…

ホラー映画の魅力

at 2003 11/19 23:58 こんな本を読んだ。最近はアニメやウルトラシリーズの仕事が中心となっている脚本家・小中千昭。 今や世界的に注目されているジャパニーズ・ホラーというジャンル。その創生期に立ち会った人物によるホラー映画の魅力解説本です。「女優…

トリビア・ブーム

at 2003 09/01 07:49本屋さんに行ったら「トリビアの泉」本のコーナーができていて、前を通ると自動で反応するポップが店内に響き渡る「へぇ!」を連発しておりました。 番組アドバイザーをつとめる「と学会」の唐沢俊一の本もかなり売れているそうです。ち…

国際シネマ獄門帖

at 2003 08/09 20:42 こんな本を読んだ。キャットファイト系映画監督・中野貴雄が「でらべっぴん」や「映画秘宝」に発表してきた映画エッセイをまとめた本。 とにかく「目からウロコ」の明言が多数収録されておりまして、アッという間に読めました。「日本人…

ターミネーター解剖

at 2003 08/07 00:15 こんな本を読んだ。イギリス映画協会から発行されている世界の名作を解読してゆくシリーズ「BFIクラッシック」の1冊。(邦訳はたぶん初めてです。扶桑社から)批評家にありがちな「深読み」がなく映像に映っているものを考察してゆ…

吹替洋画劇場

at 2003 08/03 23:36 こんな本を読んだ。復活したムックタイプの「映画秘宝」の別冊。ワンテーマに絞っていろんな記事が読める好企画。 テレビで映画中毒になった世代(師範代ジェネレーション)にとっては嬉しい企画です。 旧作映画が簡単には観られない時…

タイムトラベル・ロマンス

at 2003 07/11 01:02 カジシンこと梶尾真治さんの新刊がまたまた出版されました。 「時空をかける恋−物語への招待」というサブタイトルが示すように、SF(特に梶尾さんが得意な時間モノ)に関するエッセイをまとめたものです。 古今東西のSFの名作を、梶…

私家版鳥類図鑑

at 2003 06/03 08:00 こんな本を読んだ。 諸星大二郎の大ファンを自認する師範代としたことが、3月に出版されていたのを知りませんでした。不覚! 「モーニング」に不定期で発表されていた「鳥」をモチーフにした短編集です。 諸星らしい本格SFあり、古典…

必読!映画本

at 2003 06/02 08:32 「エイガドージョー・ドットコム」の師匠とも言えるお二人、SF作家・梶尾真治さんと熊本在住の映画評論家・園村昌弘さんが映画について語りあった対談集「ゴールデン・エイジ」がいよいよ出版されます。 本日6月2日には書店に並ぶら…

タツノコプロ・インサイダーズ

at 2003 03/14 11:40 こんな本を読んだ。昨年末、講談社から出版されたインタビュー本。 「ガッチャマン」「キャシャーン」「タイムボカン」「ハクション大魔王」など様々な作品を生みだしてきたアニメーション製作会社「タツノコプロ」の軌跡を追ったドキュ…