ハリウッドで勝て

ハリウッドで勝て! (新潮新書)
「リング」シリーズをヒットさせ、「THE JUON/呪怨」でハリウッドでもナンバーワンを獲得したプロデューサー一瀬隆重の著書。
8ミリ自主制作畑からスタートし、現在の売れっ子プロデューサーになるまでの軌跡を語りながら、日本とアメリカの映画ビジネスの違いをわかりやすく説明してくれます。
「自分は監督としての能力はない」と自分のことを正直に語っている点に好感が持てます。(だって、一瀬氏唯一のメジャー監督作品『帝都大戦』はひどかったもの!)
面白いのは、プロデューサーとしてサクセスする過程でその立場に満足せず、新しいフィールドに果敢に挑戦していったとこ。
俳優・石坂浩二のとこに弟子入りするところから始まり、「星くず兄弟の伝説」で押しかけプロデューサーになり、「帝都物語」で大作を手がけ、香港映画のスタイルを学んで、ハリウッド流の映画作りを学び、アメリカでVシネマをつくり・・・・・・そして「リング」をはじめとするJホラーのムーブメントを仕掛けていく・・・・・。
この話をそのまま映画化しても面白いドラマになるかもしれません。
「エイガドージョー・ドットコム」推薦図書に認定!


そうこう書いているうちに「THE JUON/呪怨 2」(米題 THE GRUDGE2)が全米1位にまたなったというニュースが届きました。
週末の興行で2200万ドル(約26億3000万円)で初登場トップに輝いたということ。先週1位だったスコセッシの「ディパーテッド」を2位に引きずりおろしての1位って結構スゴイぞ!


予告編がまたまた怖い↓