伊丹十三の本

伊丹十三の本
こんな本を読んだ。


高校一年生のとき友人が「この本すげぇ面白いから!」ってススメテくれたのが、伊丹十三の「女たちよ!」というエッセイだった。
伊丹十三がまだ「映画監督」と呼ばれる前、ちょっと変わった役者というぐらいの認識だった当時の師範代は、一読してビックリ!すぐにその文体のとりこになり、文春文庫に入っていた「再び女たちよ!」「ヨーロッパ退屈日記」「小説より奇なり」「日本世間噺大系」など他のエッセイも次々と読破。スパゲッティのゆで方なんかは、いまでも伊丹エッセイから学んだままを実践している師範代です。影響大!
この「伊丹十三の本」は、新潮社の「考える人」が2003年冬号で特集した「エッセイスト伊丹十三がのこしたもの」を元に、大幅に加筆された本になっています。エッセイスト伊丹十三がどれだけ多くの文人に影響を与えたかが、よ〜くわかる一冊です。
長らく絶版になっていた伊丹エッセイですが、この春、新潮文庫からリイシューされました。1960年代にこれだけのことを書いていた(しかも20代で!)のに驚きます。いま読んでも新鮮!