ターミネーター解剖
イギリス映画協会から発行されている世界の名作を解読してゆくシリーズ「BFIクラッシック」の1冊。(邦訳はたぶん初めてです。扶桑社から)
批評家にありがちな「深読み」がなく映像に映っているものを考察してゆく手法はかなり気持ちいいです。(切通理作の宮崎駿本のアプローチに近いかも・・・・・)
目からウロコだったのは、訳者あとがきの項にあった「ターミネーター」と「タイタニック」が同じ物語構造だという指摘。
1.あるひとりの若い娘が
2.自分とはまったく違う世界に住む男と出会い
3.ある事件で命を救われたことをきっかけに
4.その男と一夜限りの愛をかわすが
5.男は命を落とし
6.女は男の遺志をついで未来を生きる決意をする。
ほら同じでしょう。さらには二人の前をさえぎる存在(ターミネーター/タイタニック号)は究極のテクノロジーとでも言うべき存在、しかも頭文字は同じ「T」。
この本を読んだら「ターミネーター」シリーズが再見したくなりました。
「エイガドージョー・ドットコム」推薦図書と認定します。