明日の記憶

eigadojo2006-04-19

こんな映画を観た。


若年性アルツハイマーにかかった主人公を渡辺謙が演じている。
意外なことに映画初主演。
要は、韓国映画「私の頭の中のの消しゴム」の二番煎じ企画。
「消しゴム」が永作博美ドラマのリメイクだったことを考えると三番煎じ企画とも言える。


ところが、ところが、ところが、これがいいんだよ!
前2作が甘〜く仕上げて逃げていた部分にもキチン落とし前をつけており、企画の貧困さを補ってあまりある良作に仕上げてます。
多分、堤幸彦作品の中では一番評価が高い作品になるんではないだろうか・・・・・・。
「トリック」や「ケイゾク」の独特のタッチも大好きですが、この監督はそれだけでないという懐の深さを見せてくれる作品です。
「コメディの方が難しいよ。このくらいの作品なら簡単に撮れるんだ俺は!」という堤監督の声が聞こえてきそうな気もします。
トリック劇場版2」(6月公開)と同時期公開なので、コメディ演出はあちらに集中したのかもしれません。


渡辺謙演じる病気と戦う主人公にも感動しますが、それを支える家族や周りの人間がまた素晴らしい!
中でもIT企業の宣伝課長役香川照之とクライマックスに登場する御大・大滝秀治先生がグレート!
「生きてりゃいいんだよ!」と秀治節に号泣であります。


5月13日(土)公開です。


http://www.ashitanokioku.jp/