周防監督新作

eigadojo2006-04-20

平成4年公開の映画「シコふんじゃった。」で映画賞を総ナメにし、続く8年の「Shall we ダンス?」で日本のみならず世界にもその力を知らしめた周防監督が、10年ぶりとなる新作のテーマに選んだのは、“裁判”だった。
発端は3年前に新聞で読んだ、東京高裁で逆転無罪になった痴漢事件。
記事を見た同監督は、日本の司法制度、特に無罪判決を争う裁判に関心を持ち、以来3年間、裁判傍聴や弁護士、裁判官、元検事に取材してきた。
そして取材を進めるうちに、日本の裁判そのもののあり方に多くの疑問を抱くようになり、「これは今撮らなきゃダメだ」と使命感に駆られるように。
それまで4、5本の企画を温めていたが、平成21年までに裁判員制度が実施されることや、昨年、リチャード・ギア(56)主演のハリウッド版「Shall we−」が公開され、長年携わった同作から解放されたことも重なって、10年ぶりの映画製作を決意したという。
大学の弱小相撲部を描いた「シコ−」や社交ダンス界に光を当てた「Shall we−」と比べると重いテーマにも見えるが、同監督は「僕が興味を持ったことを撮るという点では、出発点は同じ。社会派は社会派ですけど、僕が撮る映画ですから」と、にっこり。
近年はフジテレビ系「離婚弁護士」シリーズやTBS系で放送中の「弁護士のくず」(木曜後10:00)といったドラマ、さらには日本テレビ系「行列のできる法律相談所」(日曜後9:00)などのバラエティーも人気となるなど、弁護士が身近な存在になってきたが、裁判そのものについてはあまり知られていないのが実情。
それだけに、裁判員制度自体に対して「人を裁きたくない」と抵抗感を抱く国民も多い。周防監督は「裁判員制度を成功させるために僕の映画がきっかけになってくれればという壮大な気持ち」と意欲を燃やしている。


■ストーリー
フリーターの金子(加瀬)はIT会社の面接へ向かう途中、痴漢に間違えられ、罪状の否認を続けるうちにそのまま警察署に留置されることに。罪を認めれば相手と示談の上、すぐに釈放されると聞かされるが、自分の無実を主張し続け、ついには検察から起訴されてしまう。
金子の母、友人らは潔白を信じて右往左往し、弁護士に助けを求めるが…。
撮影には、「Shall we−」のメーンスタッフらが再び集結。
5月上旬に都内スタジオでクランクインする。エキストラも募集中。詳
細はhttp://www.altamira.jp/まで。
サンケイスポーツ

「待望の」というか「まだやる気あったの」というか・・・・・
10年間映画を撮らなくっても生活していけるって、ある意味すごいんですけど・・・・・。
奥さんの収入があるからなぁ・・・・・周防監督の場合・・・・・。
監督の名前でお客を呼べる人って日本では数少ないのです。
宮崎駿行定勲三谷幸喜山田洋次と周防監督ぐらいでしょうか?
がんばってほしいもんです。