キング・コング

eigadojo2005-12-16

こんな映画を観た。


「ロード・オブ・ザ・リング」3部作でアカデミー賞受賞監督にまで登りつめた我らがピーター・ジャクソン監督。(出身は、師範代たちと同じ自主製作映画畑というところが、友人が出世してみたいで非常に嬉しい!)
アカデミー賞の勢いを借りていよいよ念願の企画「キングコング」のリメイクを実現した訳です。
本来ならピージャクのハリウッド進出作「さまよう魂たち」の直後にこの「キング・コング」に着手したかったそうですが、権利関係が難しく頓挫。
仕切直しの今回は、アカデミー賞監督ということで製作費も潤沢に投入。(なんと「タイタニック」を越える248億円の製作費!)


一言でいうと、これもスピルバーグの「宇宙戦争」と同じく、オリジナルへのリスペクトにあふれた作品です。
ピージャクという監督は、「指輪物語」への愛情を3部作で示したように、自分が影響を受けた作品へのリスペクトをフィルムに刻みつけたい人なんだね。
ストーリーは、1933年のオリジナル「キング・コング」の世界観にかなり忠実。というかオリジナルが描こうとして描けなかったシーンまで映像化する凝りようです。
ただ、そのへんのチンピラ監督と違って、演出力にずば抜けた才能があるので、見せ場がてんこ盛りになってます。
クライマックスのエンパイヤステイトビルでの闘いも味わい深いけど、やっぱ中盤の髑髏島での恐竜とコングの闘いがすごい!すごい!すごい!
師範代が子供の頃、怪獣ブームを揶揄して「怪獣プロレス」という言葉が使われましたが、史上最高の怪獣プロレスを見せてもらいましたよ。
ピージャクありがとう!
この勢いで「ゴジラ」ももう一度君がリメイクしてくれ!
エメリッヒ版の「GODZILLA」はなかったことにしていいぞ!


今回の笑いどころ、髑髏島に向かう船の船倉には、捕らえた動物を入れておく檻がいくつもあります。
そのなかに・・・・・・・
「Sumatran Rat Monkey」の文字がッ!
ブレインデッド」のあの猿(ラットモンキー)はこの船で運ばれたんかい!?
ピージャクの自主製作魂は死なず!であります。

http://www.kk-movie.jp/