リンダリンダリンダ

eigadojo2005-10-05


こんな映画を観た。

師範代は残念ながら未見ですが、「どんてん生活」「ばかのハコ船」「リアリズムの宿」と “愛すべきダメ男を描かせたら日本一”と評されている若手監督山下敦弘の監督作品。
これまでは男主役の作品でしたが、今回は学園祭でブルーハーツを演奏する四人組の女子高校生を主役として描いております。
なにかの原因(映画の中ではこれが具体的に描かれていないけれど、どうも男女関係のイザコザっぽい感じ)で空中分解しかっかったバンドが、新メンバーを迎えて学祭のステージで演奏をするまでの物語。
メンバーは、ドラムの響子(前田亜季)、キーボード転じてギターの恵(香椎由宇)、ベースの望(関根史織)、そして彼女たちが偶然声をかけてボーカルとしてなった韓国からの留学生・ソン(ペ・ドゥナ)。
彼女たちのバンド「パーランマウム」のバンドプロデュースを、「アイデン&ティティ」でもいい仕事をしていたムーンライダーズ白井良明担当。
スマッシング・パンプキンズ」のギタリストジェームス・イハが、劇伴を書き下ろしております。


基本師範代はこの映画が大好きです。
アイデン&ティティ」に通じるバンドメンバーの心の通い合いが、リアルに描かれていて好感が持てます。
それだけに、クライマックス部分が、「彼女たちはステージに間に合うかどうか・・・・・」といった「スウィング・ガールズ」と同じ展開だったのは非常に残念。
文化祭独特の不思議な熱気を描くことに成功していただけに、クライマックスの展開がどうも安易に感じられてしまいました。
クライマックスの枷をもっとリアルなものに設定できていれば、ラストの演奏シーンがもっと爆発したのに・・・・・とないものねだりをしてしまう師範代でした。

文句をいろいろ書きましたが、「NANA」の100倍はいいバンド映画です。大推薦!!

http://www.linda3.com/