チャーリーとチョコレート工場

eigadojo2005-10-03


こんな映画を観た。

優れた映画監督には、自分のメッセージを仮託する理想の俳優がいる。
巨匠が、同じ俳優と組んで何作も映画を作るのは、興行的な理由と同じくらいにこの理由が大きい。
例えば、黒澤明には三船敏郎、マーティン・スコセッシにはロバート・デ・ニーロジョン・ウーにはチョウ・ユンファなのです。
くせ者監督ティム・バートンにとってその位置を占めるのが、ジョーニー・デップだ。
これまで「シザーハンズ」「エド・ウッド」「スリーピー・ホロウ」と組み、今作の後公開になる「ティム・バートンのコープスブライド」では、主人公の吹き替えにまで起用している。
ティム・バートンにとってかなりプライベートな作品だったと思われる「ビッグフィッシュ」に続いて選んだのは、ロアルド・ダールの書いた「チョコレート工場の秘密」。
40年以上も読み継がれている児童文学の古典だ。
1971年にはジーン・ワイルダー主演ですでに映画化もされているので、ティム・バートンとしては、前に「ジャイアント・ピーチ」(1996年)でダールの原作作品に取り組んでいるので、ダール的なブラックな世界観はきっと大好きなはずです。

今回の映画は、製作会社のワーナーブラザーズとしては、ファミリーピクチャーとして作っており、ティム・バートンもその要求には十分応えているのですが、大人の観客が観ると「なるほど・・・フフフ・・・・」となる演出が施されております。
ずばり!チョコレート工場は、ジョニー・デップが経営していたVIPER ROOMのことです。(リバー・フェニックスが亡くなった場所)
昔の思い出フラッシュバックするところなんかもろドラッグを暗示しています。
チョコレート工場で作っているのはチョコではないのであります!


http://charlie-chocolate.warnerbros.jp/