天空の城ラピュタ

天空の城ラピュタ DVDコレクターズ・エディション
at 2001 07/22 09:04

こんなビデオを観た。
映画芸術」でその年のナンバーワンに選ばれ「宮崎駿人気」を決定づけた作品。今年アメリカで吹き替え版が公開予定。
宮崎本人は、もうこういう作品を作ることはないだろうけど、宮崎の持ち味はこの作品に一番出ていると思う。
この作品のヒットによって、妙な「使命感」を彼が持ってしまったのが残念。
この作品以降宮崎は、「まんが映画」の楽しさだけでは飽きたらず、「メッセージ」を映画内に、必要以上に盛り込むようになって、映画のバランスを崩してゆくことになる。そういう意味では、重要な分岐点となった作品。
スピルバーグにとっての「インディジョーンズ魔宮の伝説」が、これにあたると思う。映画職人として、娯楽映画を突き詰めてしまった監督の悲劇がそこにあるような・・・・・・・。
「娯楽映画」が「芸術映画」「メッセージ映画」より下に位置づけられるとする考え方に、多くの映画監督がどうしても毒されてしまうのは、娯楽映画をキチンと評価する土壌ができていないからだと思う。
「俺はこんなに面白い作品を作っているのに、何故もっと評価されない?内容が芸術的な映画でないからか?」
このドグマに毒されず生涯サスペンス映画職人だったヒッチコックは、今考えると凄い!