走れイチロー

走れ! イチロー [DVD]
at 2001 05/16 18:54

こんな映画を観た。
村上龍の「走れタカハシ」を原作に、神戸のいろいろな「イチロー」が登場する東映群像劇。
観ている間、イライラがずっと続いた。「人情もの」としてやりたいのか、「マグノリア」のようなスタイリッシュな群像ドラマをつくりたいのか、監督の意図が不明。
震災のあとのキャンプ生活を振り返って「あのころは、結構楽しかったなぁ」という加藤武・・・・・・もちろんそういう部分もあったろうけど、この老人にそう言わせる「今の寂しさ」が浮かび上がらないので、被災者には不快な言葉に聞こえるだろう。身内が震災で亡くなっていたりしたら、許せないセリフだと思う。
ともかく、製作者たちがどんなターゲットに向けてこの映画を作ったのかぜんぜんわかりません。「野球ファン」はこんな映画観ない。「映画ファン」にはつまらない構成とつまらない演技が退屈すぎる。
キチンと1500円払って丸の内東映で観ましたよ。観客は5人!
とりあえず、今年のワーストです。
どうした東映!そんなことじゃ困るよ!!