生きるべきか死ぬべきか

at 2001 05/16 18:25

こんなビデオを観た。
1942年のアメリカ映画。ビリー・ワイルダーの師匠エルンスト・ルビッチ監督作品。
戦時中のワルシャワ、ナチをだまして亡命しようとするシェイクスピア劇団のお話。
1983年には「メルブルックス大脱走」(原題は同じ“TO BE OR NOT TO BE”)としてリメイクされてます。
メル・ブルックスが行った変更点は、ヒットラーを演じる役者と主役の劇団座長を同じ人物(メル・ブルックス自身)にしたところ。ユダヤ人である彼としては、ヒットラーをコケにするこの役は是非とも自分でやりたかったのでしょう。
とにかく、この作品でのルビッチの演出の無駄のなさは特筆に価します。ビリー・ワイルダーが演出に困った時は「ルビッチならどうする?」と考えるそうですが、ワイルダーほどの巨匠にして、そういう思いにさせるこのルビッチという監督は恐ろしい存在です。コメディは奥が深いぜ!!