TANNKA 短歌

eigadojo2006-11-12

こんな映画を観た。


俵万智の初小説「トリリアングル」を、作詞家の阿木曜子が監督。音楽は旦那の宇崎竜童が担当。


いやーすごいよこれ!
ある意味「デビルマン」クラスの珍作でした。


黒谷友香演じるフリーライターが、不倫しながら若いツバメともつきあって・・・・という三角関係(トリリアングル)の東映不倫路線(そんなのがあるかどうかしらんが『失楽園』とか『ひとひらの雪』とかそんな感じの路線ね)な1作。

15分に1回黒谷のベッドシーンがあって、「あーッ!」ってよがったあとに、必ず短歌を詠むって展開が最初から最後まで続きます。
単調な構成と単調な演技で頭がクラクラしてきますが、見ているうちにそれが快感になってくるという観客を「M化」するスゴイ作品です。

とにかく登場人物の行動が、すべて狂っていて、ツバメとの別れの場面、黒谷は突然、裸に薄物をまとった姿でベリーダンスを踊ったりします。(すごいでしょ!、全編こういう狂ったシーンのオンパレードです。)

中途半端なえせハリウッド志向の邦画エンターテイメントより、こういう「狂った日本映画」を愛でる師範代としては、かなり満足な1本でした。(他人には決してすすめませんが・・・・・・『幻の湖』とか好きな人にはいいかも・・・・・)


http://www.tannka.jp/