精武家庭

eigadojo2005-09-07

こんな映画を観た。(輸入DVDの英語字幕版で観た。)

「精武家庭」の英語タイトルは「HOUSE OF FURY」。
ここでクスッと笑った人はブルース・リーファン。ドラゴンの遺伝子を持つ人間です。
ブルース・リーの大ヒット作「ドラゴン怒りの鉄拳」の香港タイトルが「精武門」、英語タイトルが「FIST OF FURY」なのです。

この作品は、2004年に「大老愛美麗」で監督デビューを果たした馮徳倫スティーブン・フォン) の監督第2作。
黄秋生 (アンソニー・ウォン)やアイドルユニット Twins、呉彦祖ダニエル・ウー)などの豪華キャストが結集。。アクション監督は、「マトリックス」3部作で世界に名前をとどろかせた袁和平 (ユエン・ウーピン)師父。


接骨院「精武鍼灸館」を営むオヤジ(アンソニー・ウォン)は、自称「元・スーパーエージェント」。
息子のニッキー(スティーブン・フォン)と娘のナタリー(ジリアン・チョン)は、そんな親父の自慢話をまったく信じていません。
なんかやたらとクンフーの稽古をやらされるし、なにかと干渉してくる親父が疎ましくて仕方ない。
そんなある日、「精武鍼灸館」を何者かが襲ってくる・・・・・・・。


引退した「スーパーエージェント」という設定は、「Mr.インクレディブル」や「スパイキッズ」そのままの展開ですが、ユアン・ウーピン率いるスタント・チームの素晴らしい仕事ぶりが、単なる二番煎じ映画でない魅力を炸裂させております。アイドルのジリアン・チョンですらかなりいい動きを見せます。
特筆すべきは、監督のスティーブン・フォンのバランス感覚。自分で監督して出演すると、どうしても「オレサマ映画」になってしまうことが多いのですが、この作品は、すべての出演者に「見せ場」を用意する気配りまでできているバランスのよい娯楽映画になっています。
アクションでスカッとして、ギャグで笑い、最後には泣けるという王道の娯楽映画です。
日本での劇場公開を希望します。