亡国のイージス

eigadojo2005-07-29

こんな映画を観た。


今年「ローレライ」「戦国自衛隊1549」と続いた福井晴敏原作の映画化は、この「亡国のイージス」で3本目となる。
最も映像化が難しいといわれたこの作品の監督を引き受けたのは、「どついたつねん」「新仁義なき戦い」の阪本順治
寺尾聡、中井貴一佐藤浩市真田広之という日本を代表する4人の俳優を集めての超大作だ。


がんばってます!
ローレライ」「戦国自衛隊」に欠けていた「ドラマ」が、この作品には確実に息づいております。
惜しむべきは、長い原作を圧縮する際にこぼれ落ちた部分が多すぎること。
ストーリーが「ザ・ロック」の安っぽいリメイクに見えてしまうのは、まずいんじゃないかな?
ドラマの出発点となる論文「亡国のイージス」の内容を、もっと端的に観客に映像として示す必要があった気がします。肝心の部分を登場人物のセリフで処理するのはまずい。
阪本監督は、「ドラマ」の人で「映像」の人ではないので、それでOKだったのだろうか?
ラストのしょぼいCGもあれでは、前半の重厚なドラマが台無しじゃないか?
ローレライ」に欠けているもの(『ドラマ』『演技』が、すべて「亡国のイージス」にはありますが、「亡国のイージス」に欠けているもの(『映像』『サウンド』)は、「ローレライ」にあります。
2本を足して1.5で割れば、日本映画も韓国映画に負けないレベルだと思うのですが・・・・・・。

文句ばかりも言ってますが、観るべきものが多い作品です。
総理大臣役の原田芳雄がいいです。


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