「日本沈没」リメイク発表

eigadojo2005-07-05

32年ぶり再浮上!草なぎで映画「日本沈没」来夏公開

 小松左京氏(74)のベストセラー小説で、昭和48年に映画化され大ヒットした名作「日本沈没」が32年ぶりに製作されることになり4日、東宝から発表された。「ローレライ」の樋口真嗣監督(39)がメガホンを執り、主演を草なぎ剛(30)、ヒロインを柴咲コウ(23)が演じる。総製作費20億円を投じ、邦画史上最大のSFスペクタクルに挑む。
 製作を手掛けるTBSの濱名一哉プロデューサー(48)は「日本全国、世界各国でさまざまな災害や事件が起きている。そんな時代だからこそ、災事に立ち向かい、人々が懸命に生きていく姿を描きたいと思い、リメークを決めた」と製作に至った経緯を説明した。


 昭和48年に公開された「日本沈没」は、主演の藤岡弘(59)とヒロインのいしだあゆみ(57)が、東京大地震や富士山大噴火など次々起こる大災害の中で必死に立ち向かう姿を描き、興収40億円、650万人以上を動員。テレビやラジオ、コミック化されるなど一大社会現象を巻き起こした。
 昨今のスマトラ沖地震新潟県中越地震など天変地異が相次ぐ現代に相通じる部分も多く、小松氏も「自然が残酷な猛威を振るい、人も心失くした事件を起こす。30年の時を越えて再び製作されるこの映画は、人々が『生きる』ということを自身に問い直すきっかけになることと期待する」とコメントを寄せた。


 前作では、東宝が当時史上最高となる5億円を投じて製作したが、今回も20億円を投入。時代設定を現代に置き換え、東京消防庁や独立法人・海洋開発研究機構の全面協力のもと、オリジナル版では実現しなかった「しんかい6500」など3隻の潜水艦を登場させるなど、スケール感の大きい作品になりそうだ。
 主演には、草なぎの起用を小松氏を含む関係者の満場一致で決定。濱名プロデューサーは、「ヒューマンなキャラクターを演じられる日本有数の俳優。ただのパニックではなく、日本人の心を問う作品を作りたいと思ったとき、彼しかいなかった」と説明した。
 かつて藤岡が演じた潜水艦のパイロット役を演じる草なぎは「前作以上のインパクトを皆さんに与えられるように頑張りたい」と抱負。ヒロイン役でハイパーレスキュー隊員を演じる柴咲も「へこたれずにこの作品を通じて精神も強くなるように頑張ります」と気合が入っている。
 濱名プロデューサーは「興収3ケタ(100億円)を目指す意気込みで作りたい」と鼻息が荒かった。来月下旬にクランクイン。来年夏公開予定。


 メガホンを取る樋口監督が、映画監督を目指すきっかけとなった作品が、実は「日本沈没」だった。10歳の時に父親と一緒に劇場で鑑賞。住み慣れた景色が次々と崩壊していくリアルな映像に刺激を受けた樋口監督は、映画の残像をすぐさま絵に残し、「いつかこんな映画を撮りたい」と今日まで思い続けたという。

 偶然、監督話が舞い込んだといい、「“日本沈没”の4文字を見て、ためらうことなく引き受けた。勝手に構想30年、僕の中では30年なんです。武者震いが止まらない。起きるかもしれない現実と起きてほしくない気持ちのぶつかりを描きます」と興奮気味に語った。
サンケイスポーツ
http://www.sanspo.com/geino/top/gt200507/gt2005070501.html

やはり噂は本当でした。
草なぎ&柴咲の「黄泉がえり」コンビでのリメイクとは、興行的にもなかなか考えたキャスティングです。
製作にTBSが噛んでいるので、ヒットさせた後に特撮シーンを流用して、テレビシリーズを作る可能性が高いです。(前作の『日本沈没』も同じ方法でテレビ化されました。主題歌は、なんと五木ひろし!)

樋口監督も終末映像はすでに「ドラゴンヘッド」で実証済み。「ローレライ」で大作映画をヒットさせた実績も買われての監督起用でしょう。
脚本さえ練ったものになれば面白いものになる可能性大。(この脚本のパートが、いまの日本の大作映画で一番軽んじられているポイント。脚本家や監督の責任というより、未完成の脚本で「GO」してしまう脚本が読めないプロデューサーが多い証拠だと思います。)

さて、気になる田所博士(日本沈没を予言する科学者、前作では小林桂樹が熱演!)の役は誰がやるんでしょうか?
「科学者に必要なのは直感とイマジネーションだ!」という名セリフに説得力のある俳優はそういないよなぁ・・・・・・。(たしか、ビートたけしの名前をあげているサイトがありましたが・・・・・)