「ハウルの動く城」2日間で14億円

eigadojo2004-11-22

 東宝は22日、宮崎駿監督のアニメーション映画「ハウルの動く城」が、20、21日の公開2日間で日本映画としては史上最高となる動員約110万人、興行収入約14億8000万円を記録したと発表した。
 2日目までの記録としては、宮崎監督の前作「千と千尋の神隠し」から約4割増。日本映画で歴代1位だった2003年の「踊る大捜査線 THE MOVIE2/レインボーブリッジを封鎖せよ!」も上回った。
 東宝は「千載一遇のチャンスなので、4000万人動員、興収500億円にチャレンジしたい」としている。
共同通信

300億円の興行収入をあげた「千と千尋の神隠し」公開時より、東宝系のシネコンが増加しているとはいえ、2日間14億とはものすごい大ヒットです。500億を目指すという東宝の発言もあながち夢とは言えないところが恐ろしいです。
14億というのは、通常の映画なら大ヒットの数字です。もちろん1ヶ月以上かけて達成するような数字なのです。それを2日間で!!
前にも書きましたが、「ハウルの動く城」はエンターテイメント作品ではありません。宮崎駿が作家としての命をかけて作った「いびつ」で「自由」で「わがまま」な作品です。
こういう作品がヒットすると、日本の映画作り、日本の映画表現が変わるような気がします。
「テーマが難しかろうが、ストーリーのつじつまが合っていなかろうが、自由で面白い映画は存在するのだ!」ということを日本国民が知ってしまうことになるからです。
千と千尋の神隠し」を観たディズニーのお偉いさんが、「こんな難しい映画が大ヒットするなんて信じられない!」と頭を抱えたそうですが、それ以上のことがいま日本で起きつつあるのです。
ハウル」がどこまで数字を伸ばすのか、ちょっと興味あるところです。