スパイキッズ3Dゲームオーバー

at 2003 10/12 09:14
スパイキッズ 3-D : ゲームオーバー 飛び出す ! DTSスペシャルエディション ( 初回限定 3D & 2D 2枚組 ) [DVD]
こんな映画を観た。

アメリカ・サンアントニオ出身の自主制作番長ロバート・ロドリゲス35歳が、自分の映画趣味とメガヒットの実益両方を満足させるべく始めたプロジェクト「スパイキッズ」シリーズの3作目。

これまでも古き良き娯楽映画への偏愛ぶりを感じさせる映画作りで、好感を持っていたこのシリーズですが、今回は近頃珍しい「立体映画」として製作されております。(劇中のゲーム場面が3Dになっています。)
今回の「3Dシステム」は、ジェームス・キャメロンソニーと開発したハイビジョンのシステムを使用しています。

師範代的によかったのは、3Dのシーンではありませんでした。(正直、眼が疲れた!)それよりも、シリーズの集大成的に展開するクライマックスに泣いた!泣いた!したがって、1作目、2作目のキャラクターをおさらいして見に行くことをオススメします。

クライマックスとは別の点で感動したのは、「家族愛」「友情」「老齢者やハンディキャップを持った人への思いやり」などなど、「子供映画」としての基本テーマが、実に押しつけがましくなく楽しく描かれていたことです。
この映画は、「ラティーノ映画」(アメリカで黒人層とならぶ人種層・ヒスパニック系の人たち向けの映画)の成功作として長く語り継がれるシリーズと思われますが、ラティーノが特に大切にする前述の「美徳」をキチンと描いている点でも高く評価できます。

3D映画ということもあって、興行は「日本語吹き替え版」が中心です。(正直、3Dシーンが多きので字幕は厳しいでしょう。)スタローンの吹き替えの、角田信朗が意外な健闘!セルマ・ハエック役のMEGUMIはダメ!ダメ!ダメ!それ以外にも、ゲストスターがたくさん出てくるのでお楽しみに!特に「指輪物語」のあの人が・・・・・・・・・。

余談、映画館で偶然「某有名作家さん」と会いまして、一緒にこの作品を観ました。映画のツボがほぼ同じ二人なんで、大笑いしながら観ましたよ!スクリーンと客席の一体感は、劇場で映画を観る醍醐味ですよねぇ!カジシンさん!