レッド・ドラゴン
新装になった川崎チネチッタに先行ナイトを観にでかけました。
時系列で言えば、「羊たちの沈黙」の前のお話。クラリスに会う前のハニバル・レクター(ご存じアンソニー・ホプキンス)が登場。
しかし、お話の中心は、レクターに憧れる犯罪者レッド・ドラゴンとレクターを逮捕したFBI捜査官グラハム(エドワード・ノートン)との対決。レクターはあくまで客寄せのサブ・キャラです。
「ラッシュアワー1&2」「天使がくれた時間」となんでもそつなくこなすブレット・ラトナー監督が、今回も「職人」の仕事ぶり。
「ハンニバル」のリドリー・スコットのインテリ猟奇趣味には、かなり胡散臭さを感じましたが、今回のラトナー演出は、手堅く面白くまとめあげていて好感が持てます。
残酷シーンを直接見せない演出は、ジョナサン・デミが「羊たちの沈黙」で徹底していたスタイル。ラトナーもそれに従っています。
自分のオリジナリティを出すより、「羊たちの沈黙」へのリンクを各所に張ったサービスたっぷりの演出に、ファンはニヤリとすることでしょう。
「羊たちの沈黙」を再見してから劇場に行くことをオススメします。
この作品も全米では大ヒットしたので、当然製作される「ハンニバル」の続編では、グラハム&クラリス連合軍対ハンニバルの最終決戦が観られるかも・・・・・・・。「マジンガーZ対デビルマン」みたいだなぁ。