華麗なる一族

こんな映画を観た。

自由が丘武蔵野館でのレイトショー。1974年作品。
山本薩夫監督の金融社会派ドラマですが、人間のドロドロした部分を描きこんであるので長さを感じさせません。上映時間は、休憩を挟んで3時間半でした。
国家権力と財界の癒着を丹念に描いて、今観ても「現役感」のある政治ドラマに仕上げています。
登場人物の「俗物ぶり」を怒りを込めて描いているのでしょうが、なんか強烈すぎてコメディに見えてしまうのもご愛嬌。「巨悪」を演じさせたらこの人、佐分利信と月岡夢路、京マチ子のベッド・シーンは濃いぞぉ!バリバリ左翼である山本監督の怨念すら垣間見えます。