クレヨンしんちゃんアッパレ戦国大合戦

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こんな映画を観た。

前作「嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲」は、大の大人を泣かせてします傑作SFでしたが、今回は時代劇です。原恵一監督は、真っ当な正しい時代劇に挑戦しています。
黒澤明リスペクト」なシーンが続出。ある意味、市川崑も、岡本喜八も出来なかった正統派時代劇が、子供向けアニメーションというフレームで実現するとは、もう驚きです。
最近の映画の中でで最も時代劇として成功していたのは、宮崎駿監督の「もののけ姫」の前半部だと思いますが、それを越える出来と断言してしまいます。
ここ数年、「どら平太」「雨あがる」など良質な時代劇は再生されてきていますが、時代劇が本来持っている「明朗快活なワクワクする感覚」の再現までは
至っていないと思うのです。今回の「クレしん」は、そこに挑戦し、ある程度成功していると言えます。
前作の「オトナ帝国」が奇跡のような傑作だったので、それを越えるまでは至っていませが、2作続けてクオリティの高い作品になったのは確かです。
原恵一という監督は、宮崎駿を越える存在になりえる逸材といえると思います。