モンキーボーン

モンキーボーン [DVD]
こんな映画を観た。

またまた不遇な映画のお話。
東京地区では1館のみの公開、しかもそれがレイトショーのみの公開となれば、これはかなりつまらない映画なのだろうと思っておりましたら、さにあらず。「何故にこの映画が1館公開で『魔法使いのガキ映画』が全国500館以上の公開なんだぁ!!」と怒る師範代なのでございます。
だいたいこういう不遇な映画の場合、出演俳優が地味なことが多いのです。そう思ってキャストを見ると、主役は「ハムナプトラ」シリーズのブレンダン・フレイザー。共演にブリジット・フォンダウーピー・ゴールドバーグと有名俳優を揃えている立派なハリウッド映画です。なのに1館公開!!
不遇な大傑作のタイトルは、「モンキーボーン」。ダークでコミカルで楽しくて、しかも不遇な映画です。

主人公ステュは人気コミック「モンキーボーン」の作者。「気が弱いけどいい奴」というブレンダン・フレイザーお得意の役どころ。(ヒット作「悪いことしましょ」とほぼ同じ性格設定です。)「モンキーボーン」もテレビ化が決定し人生バラ色のステュですが、交通事故でなんと昏睡状態に・・・・・・。ステュの魂は、人間の悪夢が生んだ世界「ダウンタウン」に送られてしまいます。そこは、ステュのキャラクター「モンキーボーン」が実在する世界。果たしてスチュは、現実世界に復帰し、恋人ジュリー(ブリジット・フォンダ)に愛を告白できるのか・・・・・・。

 監督は「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」や「ジャイアント・ピーチ」で独自の世界観を表現してきたヘンリー・セリック監督。「あれっ?それってティム・バートンの映画じゃなかったの?」と思ったあなたは映画通!。そう、上記の2作品は、監督であるセリックよりネームバリューがあるティム・バートン(プロデューサーとして参加)の作品として宣伝されてしまったのです。ああ!どこまでも不遇な監督!
この映画は、劇場公開から間もなくビデオがリリース(1月12日)。2月8日にはDVDもリリースされます。まぁ、ビデオの宣伝のための劇場公開だったようですね。まったく不遇な扱いです。でも、映画の質は、師範代が保証するので、是非、自分の目でこの映画の傑作ぶりを確かめて!

実はお正月映画の「某大作」(有名俳優がプロデューサーもつとめ、恋人と共演した『あの作品』)と設定がまんま同じだったりするので、見比べてみるのも面白いかもね。