ＲＥＤ ＳＨＡＤＯＷ 赤影

at 2001 07/28 03:06

こんな映画を観た。
「サムライ・フィクション」「ステレオ・フューチャー」の中野裕之監督による新世紀ニンジャムービー。
昭和４０年代に大ヒットテレビシリーズ「仮面の忍者赤影」を全面リニューアル・・・・というか「赤影」「青影」「白影」という忍者の名前以外は全然別の映画。

ここからはネタバレあり。注意！

ポスターのビジュアルがいい。
空を飛ぶ忍者の姿がかっこいい。
敵を殺さないという忍者の掟がとても現代的。
和風のＣＧが独特の風合い。
などなど、観るべきモノは多いが、決定的に脚本が・・・・・・。
さらには、オリジナル「赤影」を再現するこを避けた監督が、新しい世界観を提示できていないのが一番の問題。（黒澤映画へのオマージュ的カットは多いんですけど・・・・）。映画版「スタートレック」や「バットマン」には、やはりオリジナルへのリスペクトが感じられましたが、この映画にはそれが全然ないのが、かなり残念！
「癒し系時代劇」として観れば、なかなか面白いアプローチの映画だと思います。「赤影」という言葉を知らない世代には、一種の青春映画として受け入れられるんじゃないでしょうか？
欲を言えば、深作あたりの演出で観たかったなぁ・・・・。それじゃ「里見八犬伝」かぁ？
麻生久美子は最高！！
「チュー」とネズミのものまねするときの表情のかわいいこと。
このアソクミを観るだけでも、この映画観る価値ありです。
女子の方々には、安藤政信、村上淳という「旬」のいい男ががでてますよ。
村上淳の「青影」泣かせます！！