ブルーオーシャン戦略

ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)
お正月はほとんど仕事でしたが、そんな中でも「など」さんや「カジシン」さんを囲んでの新年会は、刺激的なトークに満ちていて、実に楽しかったです。


その中でたびたび登場してきたマーケティング用語が「ブルーオーシャン戦略」。
去年ビジネス書としてベストセラーになったのでご存知の人も多いと思いますが、要は「競争の激しいマーケット『レッドシー』(血まみれの海)で戦うより、新しいマーケット『ブルーオーシャン』を創造するべきだ。」という至極当たり前の話です。
新しいマーケットの創造ということは、マーケティング業界で昔から言われていたことですが、この本の著者の巧いとこは、そのマーケットに「レッドシー」「ブルーオーシャン」というビジュアル・イメージを付加したことです。誰だって血まみれの海より、大きな青い大海の方が好きですから・・・・・。


考えてみるとこれはエンターテイメントの業界でも言えることで、日本でメガヒットした作品は、ほとんど(結果的に)ブルーオーシャン戦略を実践していたように思います。
70年代の「スターウォーズ」、80年代の「東京ディズニーランド」、90年代の「エヴァンゲリオン」、21世紀に入っての「韓流ブーム」・・・・・どれもそれまでのエンタメの文脈と離れた新しいマーケットを創造することで長期に通用するメガヒットとなり得た訳です。
最近では、任天堂「DS」が、ゲームをしない大人をターゲットにした「脳トレ」でヒットを飛ばしたのが、典型的なブルーオーシャン戦略です。


そういう訳で、CINEMAD企画会議で練り上げた「などさん新作プロジェクト」は、このブルーオーシャンを開拓するテレビシリーズということになりました。
キーワードは「美少女」「老人」「赤紙」です。