サウンド・オブ・サンダー

こんな映画を観た。


ピーター・ハイアムズ監督の最新作です。
約30年間に渡ってコンスタントに作品を発表し続けるハイアムズ監督。
よく言えば「職人監督」。悪く言うと「そこそこ監督」。
どんなジャンルの作品を撮っても、そこそこ見せる映画に仕上げてしまう。
ただし、大傑作になることは決してなく「そこそこの映画」にしかならない。それがハイアムズ節!
そのフィルモグラフィがその作家性を一番あらわしています。


サウンド・オブ・サンダー(2004) 監督/撮影
ヤング・ブラッド(2001) 監督/撮影
エンド・オブ・デイズ(1999) 監督/撮影
レリック(1997) 監督/撮影
サドン・デス(1995) 監督/撮影
タイムコップ(1994) 監督/撮影
カウチポテト・アドベンチャー(1992) 監督/撮影
カナディアン・エクスプレス(1990) 監督/脚本/撮影
プレシディオの男たち(1988) 監督/撮影
ドラキュリアン(1987) 製作総指揮
シカゴ・コネクション/夢みて走れ(1986) 監督/製作総指揮/撮影
世にも不思議なアメージング・ストーリー2<TV>(1986) 監督
2010年(1984) 監督/製作/脚本/撮影
密殺集団(1983) 監督/脚本
アウトランド(1981) 監督/脚本
ハンター(1980) 脚本
ハノーバー・ストリート/哀愁の街かど(1979) 監督/脚本
カプリコン・1(1977) 監督/脚本
テレフォン(1977) 脚本
さらばハイスクール<未>(1974) 監督
破壊!(1973) 監督/脚本
愛はひとり(1971) 製作/脚本


ほとんどの作品で撮影も兼任しているので、映像や特殊撮影のジャンルに関しては、高い見識を持つ監督なはずなのですが、作家的な過剰さやメッセージ性とは無縁。
本人に会ったことはないが、けっこう人のいいオッサンなのではないかと思ってしまいます。
いい人っぽく見せているけど、その実「狂気の世界」に住んでいるスピルバーグとは、真逆の人。


今回の作品も、スピルバーグやキャメロンなどの過剰さをもった監督ならものすごく面白くしてしまうところですが、さすがハイアムズ!そこそこです。
ある意味、シネコンで時間を潰すには最適な映画かもしれません。
こういう映画嫌いじゃありません。


http://www.sot-movie.jp/