きいちご賞発表

週刊文春1月26日号で「2005年文春きいちご賞」が発表されています。
これはもろにアメリカの「ゴールデン・ラズベリー賞」のパクリ企画。
しかも選者が、「映画記者・評論家三十人で、いずれも、厳しくも映画をこよなく愛する人物ばかり」という曖昧な発表しかされていません。
この賞に関しては、去年も「問題のある賞」と師範代は指摘しておりますが、今年もあいかわらずです。
アメリカでラジー賞が受け入れられているのは、「権威を洒落でからかう」というアンチ精神が愉快だからであって、「きいちご賞」とは根本精神が違っていると言わざる得ません。(だからこそ、本家ラジー賞では、バーホーベン監督やハル・ベリーが受賞式に出席してくれたんでしょう!)一言で言えば、「映画への愛」が感じられないんです。
この「きいちご賞」は、あまり映画を観ていない映画記者連中が、試写会で観た数少ない映画から、自分が理解できなかった映画を選んだだけのような気がするなー。
映画芸術」のワーストは、それなりに説得力があるのに、この「きいちご賞」にはそれがまったく感じられません。


1:SHINOBI
2:TAKESHI'S
3:宇宙戦争
4:戦国自衛隊1549
5:オペレッタ貍御殿
6:春の雪
6:アレキサンダー
6:北の零年
9:鳶がクルリと
9:東京タワー


最悪監督特別賞: 北野武(TAKESHI'S)
最悪男優賞:渡辺謙北の零年
最悪女優賞: 黒木瞳(東京タワー)