サヨナラCOLOR

eigadojo2005-11-07



こんな映画を観た。


前監督作「連弾」から3年ぶりの作品。
竹中直人の不幸は、「やりすぎることを誰も止めてくれないこと」だと思う。
演技にしても、監督にしても、相当の表現力がありながら、やりすぎることで伝わらなくなってしまうことが多い。
竹中直人の演技は臭い」という人が多いが、それをコントロールできない演出者に問題があると思う。
五社英雄監督や新藤兼人監督作品でその臭みが押さえられているように感じるのは、竹中直人以外の役者も臭みのある味付けがなされているからに他ならない。
今回の監督作品でも、余計なことをしないでスーッと撮ってしまえば、ラストでしみじみといい音楽がかかって閉まるのに、途中で余計な工夫をしてしまって、その感動に辿りつくことを妨げてしまう。
あのエンディングテーマを気持ちよく聞かせなければ、この映画は失敗!というくらいの気概でやるべき作品であったと思う。
余計な小細工をし過ぎ!


http://www.zaziefilms.com/sayonara-color/