ヴェネチア国際映画祭で『TAKESHIS’』がコンペ正式出品

eigadojo2005-09-02

8月31日より開催されているヴェネチア国際映画祭の20本目のコンペ作品が北野武監督の『TAKESHIS’』であることが正式に発表された。この発表がされるまではコンペ作品は19本とされていたが現地でのプレス試写のあと正式に本作品がコンペ出品作であることが発表され、北野監督はヴェネチアで記者会見を開いた。

TAKESHIS’』は監督・脚本・編集が北野武、そして主演もビートたけし北野武、という不思議な作品。出演者はほかに京野ことみ岸本加代子大杉漣寺島進など北野作品ではおなじみの顔ぶれだ。

北野武監督はヴェネチア国際映画祭で1997年に『HANA-BI』で金獅子賞、2003年に『座頭市』で監督賞を受賞、今回も受賞が期待される。 第62回金獅子賞は最終日の9月10日に発表される。

TAKESHIS’』は11月、全国松竹系にて公開。
(FLiX movie site)

ベネチアでいきなり完成していたことが発表された「TAKESHIS’」。
仮題かと思っていたら、そのまま「TAKESHIS’」になったようですね。
オフィシャルサイト(http://www.office-kitano.co.jp/takeshis/)の監督の言葉を読む限りは、まんま「チャーリー・カウフマン」的な世界のようです。
「マルコビッチの穴」「エターナル・サンシャイン」(どちらもチャーリー・カウフマンが脚本担当)という超傑作があるのに、あえてこの分野に挑むのは、「自信」なのか「無謀」なのか・・・・・・。
いまのところ、虚と実を飛び越えながら物語を語るという形態のこの分野で、日本での先陣を切っているのは、宮藤官九郎(アニメ界なら押井守)ですが、北野武がどんなアプローチをしているのか興味あるところです。