新ガメラ!

eigadojo2005-08-29

人気怪獣ガメラの生誕40周年を記念し、6年ぶりに復活する映画「小さき勇者たち〜ガメラ〜」(監督田崎竜太)で、デザインが一新されたガメラがベールを脱いだ。卵からかえり、全長5メートルにまで成長した雄姿を原寸大で再現。“共演”した田口トモロヲ(47)は「見た瞬間に、モチベーションがグッと上がった」と感嘆のため息をもらした。

 丸みを帯びた甲羅、愛くるしさを増した目元…。「子供たちの守り神」という、シリーズの根底にあるコンセプトに最も忠実にリニューアルされた“21世紀型ガメラ”が誕生した。

 デザインは、アフリカ中部に棲息するケヅメリクガメがモチーフ。製作サイドによれば「親しみのあるキャラクターにし、子供たちが見て可愛いと思うイメージを強調した」そうで、ふ化したばかりの体調5センチから、成長に応じて8センチ、1メートル、そして5メートルの“実物大ガメラ”を用意した。

 中でも全長5メートルのクリーチャー(着ぐるみ)は映画史上最大級で、田崎監督は「(設定を)大きくすればするほど、ミニチュアやCGを使うので簡単になる。ギリギリの大きさですよ」と説明。甲羅の幅だけでも3・4メートル、高さは2メートル以上もあり、手足、首、尻尾などを3人で操る。制作には約500万円を要したという。

 新怪獣との戦いに敗れたガメラが、政府の機関に研究対象として捕らえられるシーンでは、公道をトレーラーで搬送。政府の官僚役で共演した田口は、ガメラ映画は3作目となるが、初めて主役と対じし「これだけの大きさがきっちりあると、がっぷりに組んだ感がある。子供時代の(映画を見た)感動がよみがえります」と感無量の面持ちだ。

 1人の少年(富岡涼)が拾った卵からかえった亀が急速に成長し、子供たちとの友情を培いながらも、新怪獣に立ち向かっていくストーリー。田崎監督は「主人公の目線から見たガメラで、芝居を絡めるにも最適。スタッフでも写真を撮りたがる人が多いし、(観客に)アピールするものがある」と手応えをつかんでいた。来年4月公開予定。
スポーツニッポン

妖怪大戦争」上映中の劇場でも特報の予告編がスタートしています。
写真を見るかぎり「ガメラ」というよりもろ「亀」です。