さよなら、さよならハリウッド

eigadojo2005-08-21

こんな映画を観た。

ウディ・アレンの監督&主演による最新作。
しかし、アメリカでの公開は2002年。日本でやっと公開です。
ウディ・アレンの映画がなぜこんなにも公開が遅れるのか?
それはズバリ「恵比寿ガーデンシネマ」のスケージュールが空くのを日本の配給会社が待っているからなのです!


ウディ・アレン映画は、「マンハッタン」「アニーホール」あたりから日本でも評価が高まったという背景もあって、「ニューヨーク知性派」と見なされる傾向が強いようです。
まさに「恵比寿ガーデンシネマ」に行くのを至上の喜びとしている「おっしゃれな劇場」に「おされーな映画」を観にいくことが好きな「おさるーな映画ファン」の皆さんです。


ところが、最近のウディ映画は、知性派どころかベタベタのコメディ映画。(これ誉め言葉です!)
本当は、「恵比寿ガーデンシネマ」より銀座東劇あたりで公開すべき人情喜劇映画なのです。日本版「男はつらいよ」です。


2度もオスカーを受賞した経験のあるヴァル・ワックスマン(ウディ・アレン)が、別れた妻(ティア・レオーニ)のプロデュースする映画の監督を引き受けて巻き起こるドタバタ喜劇。かなり笑えます。
ウディ映画を難解だとか芸術だとか思っている人こそ観るべき1作。ウディ映画入門篇としては文句なしの映画です。

「HOLLYWOOD ENDING」という原題を「さよなら、さよならハリウッド」と付けたセンスはなかななものです。


http://www.nikkatsu.com/movie/sayonara/