石井輝男監督逝く

eigadojo2005-08-12

日本映画界の名物監督がまた1人逝った。映画「網走番外地」シリーズなどで知られる映画監督の石井輝男(いしい・てるお、本名・北川輝男)さんが12日午前9時43分、肺がんのため都内の病院で死去した。81歳。葬儀は近親者で行い、後日お別れの会を開く予定。関係者によると、4月に不調を訴えて検査入院し、肺がんが見つかった。以降入退院を繰り返したという。
 大衆娯楽映画の職人だった。任侠(にんきょう)映画ブームをつくり、65年「網走番外地」が大ヒット。主演の高倉健(74)もスターの座を不動のものにした。同作はシリーズ化され、全18作中最初の10作品のメガホンを取った。「徳川女系図」(68年)に始まるエロス路線や「直撃! 地獄拳」(74年)のコミカルなアクションもの、つげ義春さん原作漫画の映画化「ゲンセンカン主人」(93年)など常に新機軸を打ちだし、異才ぶりをみせつけた。晩年は若者から“キング・オブ・カルト”と呼ばれた。01年の「盲獣vs一寸法師」が遺作だった。
 海外の映画監督にも大きな影響を与えた。クエンティン・タランティーノ監督(42)は日本を舞台にしたアクション映画「キル・ビルVol.1」で、登場人物に「イシイ」と名付けるほどの大ファン。「M:I−2」のジョン・ウー監督(59)も、敬愛する監督に名を挙げている。
(日刊スポーツ)

岡本喜八監督に続いて「昭和の巨星」がまた逝ってしまいました。
「面白い映画」を作る天才!
「面白い映画」を作るためにタブーと闘った熱い男!
タランティーノジョン・ウーなど「石井学校」の生徒達は、これからも「面白い映画」を作り続けるでしょう。
石井監督ありがとうございました。
一晩飲み明かしたあの夜 (http://d.hatena.ne.jp/eigadojo/20001231#p1)は、師範代の宝物です。
ご冥福をお祈りします。
画像は、師範代フェイバリットの石井監督作品「直撃地獄拳 大逆転」