チャン・イーモウ×高倉健・新作映画発表

eigadojo2005-02-22

 高倉健(74)が4年ぶりに主演する中国映画「千里走単騎(日本語読み=単騎、千里を走る)」の製作発表が22日、東京・成城の東宝スタジオで行われた。中国の巨匠チャン・イーモウ監督(53)との、国境を超えた15年来の友情から生まれた意欲作。既に中国・雲南省麗江で約2カ月の撮影を終え、健さんは「100人を超すスタッフから、熱い心を頂いた」と万感の表情だった。

 「あがってます」と照れ笑いを浮かべる日本を代表する映画スターと「今でも夢の中にいるよう」と感激の面持ちの中国の世界的名匠。2人の夢のコラボレーションがついにベールを脱いだ。
 きっかけは文化大革命後の1978年、外国映画開放政策の第1弾として中国で封切られた健さん主演の「君よ憤怒の河を渉れ」(76年)。当時、北京電影学院撮影科にいたチャン監督は「私だけでなく、われわれ世代の若者すべてに影響を与えた。大ファンになった」。
 そして15年前、徳間書店の故徳間康快社長の紹介で北京で初対面。「紅いコーリャン」「秋菊の物語」などの名作を世に送り出して世界的名声を得ながら、常に「いつか高倉さんの映画を撮りたい」と思い続けた念願を成就させたのが「千里走単騎」だ。
 「三国志」に由来する京劇の演目をモチーフに、不治の病に侵された民俗学者の息子のため、単身で中国に渡り、夢をかなえようと奔走する父親の姿を描く。脚本を手にした健さんは「美しいストーリーだ」とほれ込み、出演を快諾した。
 昨年11月19日から約2カ月、ミャンマー国境近くの麗江ロケに参加。外国映画は5本目で、中国映画は初めてだが「撮影が厳しいのはどこの国でも同じ。100人を超すスタッフから熱い心を頂いた」と話し、口元を引き締めた。
 チャン監督は「親切で優しく、スタッフ全員に愛された人間は初めて。夢をかなえてもらい心から感謝している」と最敬礼。降旗康男監督(70)が担当する日本ロケも佳境に入り、健さんは「とても楽しい仕事ができている。美しい映画ができていると思う」と手応えをつかんでいた。
 5月のカンヌ国際映画祭への出品も視野に入れ、公開は06年予定。
スポーツニッポン

いよいよ「千里走単騎」の全貌が明らかになりました。
どんなにヒットしても、作品の内容的には決して恵まれてこなかった高倉健。(どんな駄作でも一応見られる映画にしているのは、健さんの魅力に他ならないのですが・・・・・)
いわば「最後の懸け」とでも言うべき今回のチャン・イーモウ作品への出演です。
ストーリーを読む限りでは、チャン・イーモウの得意な「泣ける作品」のような気がしますが・・・・・・・。
師範代的な気がかりは、日本ロケの担当が「駄作連発王」こと降旗康男なこと!!
「赤い月」の監督だぞ!!!知ってるのかチャン・イーモウ!!