ベネチア映画祭が宮崎駿監督に栄誉金獅子賞を

eigadojo2005-02-09

 宮崎駿監督(64)が、8月31日に開幕する第62回ベネチア国際映画祭で「栄誉金獅子賞」を受賞することが9日までに決まった。

 多くの優れた作品を生み出した功績をたたえるもので、過去にフェデリコ・フェリーニ(85年)、スタンリー・キューブリック(97年)、クリント・イーストウッド(01年)ら世界的な名匠が並ぶ栄誉。日本人としては初の受賞で、宮崎監督は「僕の作品を公開するために努力してくれた世界の友人たち、そして作品を評価してくれた世界の人々に心から感謝します」と喜びのコメント。

 「千と千尋の神隠し」(01年)は02年のベルリン国際映画祭金熊賞(グランプリ)、03年の米アカデミー賞・長編アニメ映画賞を獲得。公開中の「ハウルの動く城」も昨年のベネチアのコンペ部門にアニメとして初めて選出され、オゼッラ賞を受賞。日本でも1300万人を超える動員を記録している。

 さらに、韓国、フランスなどでも公開され、今後、約50カ国での配給が決定。9月9日には“宮崎デー”と題して大々的な授賞セレモニーを行う予定で、宮崎監督も出席する意向。その後、イタリアでも公開される予定。
スポーツニッポン

「いまさら何故、宮崎に賞を?」という気もしないではありませんが、ヨーロッパでの宮崎人気を裏付けるものと言えるかもしれません。
そこには、ヨーロッパ人の「ディズニー嫌い」が影響しているような気がします。ヨーロッパの民話を巨大な資本で破壊し続けてきたディズニー。初の長編アニメ「白雪姫」の昔から、ディズニーによって映画化された昔話は、ディズニーのものになってしまい、世界的にはディズニーのものがオリジナルと考えられるようになってしまいました。「眠れる森の美女」「ピノキオ」「ピーターパン」どれもディズニー作品公開以後は、ディズニーの「絵」を思い浮かべてしまいます。
そんなディズニーが大嫌いなヨーロッパの映画人たちは、いわば「反ディズニー」とも言える宮崎作品に好意的なのかもしれません。(ハリウッドが作った『GODZILLA』を認めない日本人と似ているかも・・・・・・・)
ジブリ作品にはディズニーも出資はしているのですが・・・・・・・・。
http://www.labiennale.org/en/cinema/news/2005/02-09.html