カジシン映画第2弾「この胸いっぱいの愛を」

eigadojo2005-01-21

 興収30億円を記録した映画「黄泉がえり」の塩田明彦監督(43)が、同じスタッフ編成で新たな恋愛ファンタジーに挑むことになった。伊藤英明(29)主演、ミムラ(20)がヒロインを務める「この胸いっぱいの愛を」で、タイムスリップを大きなテーマに“05年型の純愛”を提示する。

 「世界の中心で、愛をさけぶ」が興収85億円、「いま、会いにゆきます」が興収47億円と、純愛系の感動ファンタジーが大ヒットを続ける中、ブームの礎を築いた「黄泉がえり」チームが、原点回帰でさらに拍車をかける。
 企画開発の段階では、「同じようなものはやらない方針だった」(塩田監督)。だが、議論を重ねていく中で、作家の梶尾真治氏(57)が「黄泉がえり」の前に書きためていた短編連作「クロノス・ジョウンターの伝説」に出合い、スタッフ全員が映画化への思いを強くしたという。
 塩田監督は「単に泣けるだけでは評価されない。笑えて泣ける、振り幅が広がったファンタジーに」と、約1年をかけて原作を大胆に脚色。同じ飛行機で席が近くなった乗客たちが、故郷の北九州・門司に着くと20年前にタイムスリップ。それぞれの過去と向き合いながら、生きる希望を見いだす群像ドラマに仕上げた。
 10歳の時の自分自身と対面し、かつてあこがれた女性で、難病に侵され夢を失ったバイオリン奏者を勇気づける主人公・鈴谷役に指名されたのが伊藤。「“人生でひとつだけやり直せるなら”という共鳴できるテーマが、ち密に練られた素晴らしい脚本。一生懸命頑張りたい」と意欲を見せる。
 ヒロイン・和美役に抜てきされたミムラは「激しい感情も繊細な感情もはっきり表現する振り幅の大きい役なので大変そうですが、それもまた楽しみ」。塩田監督も「“黄泉がえり”の成功に応えるものにしたい。元祖として、超えられる絶対の自信がある」と頼もしい限りだ。今秋公開予定。
スポーツニッポン

ついに情報解禁!
われらが「カジシンさん」こと梶尾真治さんの小説「クロノス・ジョウンターの伝説」の映画化が発表されました。
「タイトルが小説とは変わるよ。」ってカジシンさんから聞いていましたが、「この胸いっぱいの愛を」に決定したのですねぇ・・・・。略称「コノアイ」とか言われるのでしょうか?レッド・ツェッペリンの名曲に「胸いっぱいの愛を」って曲がありますが、そこからの引用かな?バングルスにも同じタイトルの曲があったっけ・・・・・・。
塩田映画を「黄泉がえり」以前から大注目していた師範代としては、塩田作品がまた観られることがなにより嬉しいです。(すでに完成しているという最新作「カナリアhttp://www.shirous.com/canary/もはやく観たい!)