タイガー&ドラゴン

eigadojo2005-01-10

こんなテレビを観た。


磯山晶プロデュース、宮藤官九郎脚本によるスペシャルドラマ「タイガー&ドラゴン」。
やくざの虎児(長瀬智也)が金を貸したのが、落語家の林屋亭どん兵衛西田敏行)。どん兵衛の息子・竜二は、天才落語家だったのに、家を飛び出してウラ原宿で流行らないデザイナーショップを経営。
この虎児と竜二のタイガー&ドラゴンのコンビが騒動を巻き起こすストーリー・・・・・。


クドカン節健在なり!あいかわらずのコネタ満載ですが、今回は演芸界に材をとっていることもあって、師範代的には嬉しい笑いが多かったです。(入門してすぐの虎児が、簡単に寄席の舞台に立てたり、小虎と小龍だけが、林屋亭の『どん』がついていなかったりするというディティールが気にはなりましたが・・・・・・・)
今回の特番は、あきらかにテレビシリーズ化を狙ってのパイロット版的な位置づけのようで、4月からシリーズ開始、12月に映画化という流れをTBSは目論んでいるのではないでしょうか?


クドカンものにおなじみの「お約束」がいくつかあるようです。
古典落語をテーマにする。今回は「三枚起請」。
●落語の内容を再現ドラマ風にキャストが演じる。
●落語家(あるいは芸人)をゲストに迎える。今回は笑福亭鶴瓶
●谷中家の食事シーン。(『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』風の大家族シーン)
●竜二の店「ドラゴン・ソーダ」のあり得ない趣味の新製品。
あたりが毎回出てきそうです。


400万の借金のカタに毎回新しい噺を、ひとつ10万円で虎児(林屋亭小虎)が覚えるという設定なので、あと39話はストーリーが作れるはず。
師範代的予想は、「芝浜」「子別れ」「長屋の花見」「目黒のさんま」「小言幸兵衛」「浮世床」「錦の袈裟」「湯屋番」あたりでしょうか・・・・・・・。これ考えるだけでもけっこう楽しいぞ!


さらに林屋亭のモデルが、林家一門であることは一目瞭然です。(実際の林家一門は文京区根岸にありますが、根岸、谷中、千駄木という地区は、通称・谷根千というひとくくりで呼ばれることが多い地区です。どん兵衛師匠の本名・谷中正吉の名前はここから取られています。)したがって岡田くん演じる竜二(林屋亭小龍)のモデルは、若い頃家を飛び出てワハハ本舗に入っていた林家こぶ平ということになります。(こぶ平かよ!という声がどこからか聞こえますが・・・・・)今年3月に林家正蔵を襲名するこぶ平が、テレビシリーズもしくは映画版に登場するのは間違いなし!!

http://www.tbs.co.jp/TandD/