映画館に行こう

at 2004 06/20 07:48

日本のマンガが世界に冠たるクオリティを誇るのは、過酷な競争とその競争をサバイバルした成功者への多大な報酬がある訳ですが、日本の映画界はそのへんのことを怠ってきました。

映画がヒットしても儲かるのは映画会社であって、個々人のクリエーターが億万長者になれる訳ではありません。
マンガはそのへんの権利関係がキチンとしているので、一発ヒットをだすと、若くして高額納税者ランキングに名前が入ったりする訳です。(日本人映画監督の高額納税者って聞いたことないもんなー)

映画会社がキャンペーンしてお客を劇場に呼ぼうとすることももちろん大事で「映画館へ行こう・キャンペーン」も師範代は大いに支持するところなのですが、ヒットした映画で儲かったお金をキチンとクリエーターに還元できる業界のシステムを整備することこそ急務だと思うのです。

ジャパニメーションは世界に通用するソフトです!」とか経済産業省あたりが国策で持ち上げようとしていますが、その高水準のソフトは、タコ部屋労働を強いられている貧乏アニメーターによって支えられているという現実は完全に無視されております。この国策で儲かるのはやはり「会社」なんですねぇ・・・・。
http://www.eigakan.org/