魔界転生

at 2003 04/23 08:37

こんな映画を観た。

深作版の印象が強い山田風太郎原作のチャンバラモノですが、今回「学校の怪談」シリーズの平山秀幸監督が、東映京都と東映特撮研究所のスタッフと組んでの２１世紀版です。

深作版を「濃いチャンバラ映画」とするならば今回は「美しいチャンバラ映画」とでも表現すればよいか・・・・・・・。
「迫力」という点でかなり弱い作品ですが、チャンバラシーンの美しい殺陣（しかも舞台設定を霧の中、海、野原、雨の中、火の粉の中・・・・・とバラエティに富ませている）は観るべきモノが多いです。

窪塚洋介はもっとキレたキャラでもよかった気もするけど、佐藤浩市の柳生十兵衛は千葉「親父どのぉぉぉ」真一とはまた違った魅力を醸し出しております。クール！「魔界のもの、残らず斬る！」のシーンはしびれたよ。

一番の問題は脚本のような気がする。もっと斬新な構成でもよかったのでは・・・・・。
ただ、「乱世」というキーワードは裏読みできるポリティカルなものも含んでいるようです。少し弱いけど・・・・・・。

余談、この作品は「魔界転生」だけのリメイクにあらず「柳生一族の陰謀」もちょっと入っております。深作版２作品を予習して行くと２倍楽しめますよ。