シネマ頭脳
フィルムアート社から昨年末に出た映画評論本。
「映画を自分のことばで語るための」というサブタイトルが付けられているように、映画評論の方法や映画の見方を教えてくれる本です。平たく言えば「誰でも評論家になったふりができる本」です。
単なる印象批評に終わることなく、「何故その映画が優れているのか?」を具体的に語る文章が、実に気持ちいい!この本によるとタランティーノは、ゴダール以来の映画の革命家だそうです。(ちょっと誉めすぎの感もあるけど・・・・)なかなか説得力あります。
著者のロバート・グラッツァーは、アメリカのラジオで「MOVIE101」という映画入門講座をやっている人気評論家。
この本の原題は「Byond Popcorn」(ポップコーンの向こうに)。つまり、映画を観て「ああ面白かったぁ!」というだけで終わるのではなく、映画の内容をもう少し深く考察する方法のことです。
どこかの大学の先生のように難解な言葉を使わず、とてもわかりやすく解説してあります。巻末にある秘伝の書を読めば、10分間であなたも映画評論家になれます。
「エイガドージョー・ドットコム」推薦図書に認定!