スコセッシが攻撃反対声明

at 2003 02/13 16:46

ギャング・オブ・ニューヨーク」で今回のアカデミー賞にもノミネートされているマーティン・スコセッシ監督は、「暴力は国際問題の解決にならない」として、イラク攻撃に反対する立場を表明。
ドイツのツァイト紙のインタビューに応じたスコセッシ監督は「私の考えでは、分別のある人間は、暴力では世界は変わらず、変わったとしても一時的であることを認識しなければならない」と語った。
また、自身の作品「タクシードライバー」の主人公トラビスを引き合いに出し、国際問題の解決に対する無分別な力の行使は、状況の悪化を招き、トラビスのような倒錯した人間がはびこる世代を生み出す結果に終わる、と述べた。

ずっと暴力についての映画をつくってきたスコセッシならではの重みのある発言です。
タクシードライバー」に魅せられた男が大統領暗殺未遂事件を起こしたりした事件もあったりしたので、スコセッシは映画が生み出す暴力にも十分自覚を持った作家なのです。