2003-01-21 スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする movies こんな映画を観た。「スキャナーズ」「フライ」「裸のランチ」「クラッシュ」などなどグロな描写で哲学的内容を描くデビット・クローネンバーグ監督の最新作。 「レッドドラゴン」でもキレた演技をみせていたレイフ・ファインズが、ここでも心に障害をもつ主人公を演じています。 作品の「切り口」はあまり新しくないのですが、「狂ってゆく様」を同時体験するような恐ろしい映画です。「裸のランチ」ではドラッグ体験の映像化に挑んだクローネンバーグが、今度はさらに深い精神の闇に入り込んでおります。影響されやすい人は観ないほうがいいかもしれません。