裸足の1500マイル

裸足の1500マイル [DVD]
こんな映画を観た。

久々に「いい映画を観た!」という気持ちにさせてくれる作品でした。オーストラリアの人種隔離政策の犠牲になったアボリジニの少女たちの物語。
シンプルな物語ですが、製作者側が真摯に製作に取り組んでいることが分かる傑作。

ハリウッドでアクション映画を撮っていたフィリップ・ノイス監督がまったく新しい面を見せてくれます。
「差別」が当事者たちによる「悪意」でなく「善意」から生まれてくるのだという描写が秀逸。「善意」から「差別」が生まれるからこそ、こいつは始末におえないものなのだという鋭い視点がこの映画にはあります。
ケネス・ブラナーが「ハリーポッター」の10倍ぐらいの好演で映画を引き締めております。
ピーター・ガブリエルの音楽も素晴らしい!!
クリストファー・ドイルの撮影も素晴らしい!!
ビデオやDVDで観てもこの映画の良さは伝わらないでしょう。
荒れ果てた大地の乾いた感じがこれほど感じられる映画もそうないはずです。
大推薦作!