2002-05-27 海は見ていた movies こんな映画を観た。黒澤明の脚本を熊井啓が映画化という巨匠のコラボレーション作品。 山本周五郎の2つの小説を、ひとつのストーリーに組み込んでいるので、少々構成に無理がありますが、江戸時代の「粋」みたいなものが画面からにじみ出てくるような映画。着物の衣擦れの音をキチンと聞かせる音の演出が見事! ただ、こういう「粋」を見せるには、黒澤も熊井も「真面目すぎ」。やっぱスケベなおっさんがこういう映画をつくらないと「艶」が出てこない気がした。今村昌平あたりに向いた企画だったかも?