海は見ていた

海は見ていた [DVD]
こんな映画を観た。

黒澤明の脚本を熊井啓が映画化という巨匠のコラボレーション作品。
山本周五郎の2つの小説を、ひとつのストーリーに組み込んでいるので、少々構成に無理がありますが、江戸時代の「粋」みたいなものが画面からにじみ出てくるような映画。着物の衣擦れの音をキチンと聞かせる音の演出が見事!
ただ、こういう「粋」を見せるには、黒澤も熊井も「真面目すぎ」。やっぱスケベなおっさんがこういう映画をつくらないと「艶」が出てこない気がした。今村昌平あたりに向いた企画だったかも?