昭和残侠伝

昭和残侠伝 [DVD]
こんなビデオを観た。

高倉健主演でシリーズ9作が作られた「残侠伝シリーズ」の第1作。1965年
先日、新宿昭和館で「死んで貰います」を観たので時代をさかのぼっての旧作鑑賞。
このシリーズ、とくに各エピソードの連続性はない。耐えに耐えた主人公が、最後に殴りこみをかけるというこの時期の「東映やくざ映画」の基本フォーマットは、すでに完成しております。
ラストの殴りこみの「道行き」のシーンに、健さんの唄う「唐獅子牡丹」の歌がかぶさり、無言で歩く池辺良と健さん。当時は、劇場で「よっ!健さん!」と声がかかったであろうシーンです。こういうお約束をキチンと撮るという「マンネリの中の美学」がこの時期の東映映画の面白さだと思います。