害虫

害虫 スペシャル・エディション [DVD]
こんな映画を観た。

北サチ子(宮崎あおい)は、小学校時代の担任との恋愛や、母稔子(りょう)の自殺未遂など複雑な環境にいる中学1年生の少女。
万引きで小銭を稼ぐ少年タカオ(沢木哲)やホームレスの中年男キュウゾウ(石川浩司fromたま)らと出会ううちにサチ子は少しずつ変わり始めるのだが・・・・・・。

月光の囁き」「どこまでもいこう」の塩田明彦監督が、「EUREKA ユリイカ」の宮崎あおいを主演に迎えて作った「中学生映画」の傑作です。
最近の少年映画「ユリイカ」「リリィシュシュのすべて」に大いに不満だった師範代にとっては、かなり満足のいく作品でした。
無駄な描写のない極限まで切り詰めた編集が、10代の「純粋な凶暴さ」を鋭く描きだしています。
BGMの使い方など、ある意味「アイドル映画」でもあるところが、この作品のすごいところです。