華の愛

こんな映画を観た。

宮沢りえがモスクワ映画祭で主演女優賞をとった作品。
宮沢りえの演技はどうかと思って期待して観たのですが、彼女のセリフが全部吹き替えだったので拍子抜け。宮沢りえの役は、「歌姫」という設定なので、声が本人のものでないこの役で、女優賞を受賞というのは、ちょっとルール違反だよ。

中国の映画界では、言葉の問題(広東語、北京語の違いなど)で吹き替えが、日常的に行なわれているので、あまり違和感はないのでしょうが、宮沢りえのホントの声をしている日本人の我々は、ちょっと奇異に感じられます。
例えば、ジャッキー・チェンブルース・リーの初期の作品は、本人の声ではありません。アメリカ映画に出るようになって初めて彼らの生声が聴けるようになったのです。

モスクワ映画祭で受賞したのは、日本人女優「宮沢りえ」でなく日本人が演技し、中国人が吹き替えた「日中合作」としての女優「宮澤理恵」という存在だったのでしょう。

映画の内容としては、そんなに悪くなくジョイ・ウォンも「北京原人」とはうってかわっての美しさを発揮しております。