陽だまりのグラウンド

陽だまりのグラウンド [DVD]
こんな映画を観た。

ギャンブルと酒で悲惨な人生を送っていた主人公(キアヌ・リーブス)が、少年たちに野球を教えていくうちに、自分自身の心を解き放たれてゆく・・・・・・。
「9.11」以降のアメリカで公開され大ヒット。爆発シーンを観たくないと思ったアメリカの観客が求めたのは、アメリカの国技「ベースボール」の映画でした。
後半の少年の悲しいエピソードを「とってつけたような展開」というのは、たやすい。悲しいけれど、これがアメリカの少年たちの現実。甘ったるいエンディングしなかっただけでも、製作者の良心を感じました。原題は「HARDBALL」。
試合のクライマックスからいきなりエンディングへ突入するという省略の手法は、黒澤明「生きる」からの引用です。