THE有頂天ホテル

人気劇作家、三谷幸喜氏(44)が約4年ぶりに映画監督を務める「THE 有頂天ホテル」(来年1月14日公開)の主な出演者が9日、東京・成城の東宝スタジオでお披露目された。会場には、メーンキャストの役所広司(49)、松たか子(28)をはじめ、佐藤浩市(44)、香取慎吾(28)ら超豪華俳優陣が勢ぞろい。三谷氏は「大河ドラマができるぐらいのメンバーがそろった!!」と気勢をあげていた。

 会場にズラリと並んだ超豪華な顔ぶれ。日本映画でこれだけの役者がそろうのも珍しい。役所、松、佐藤、香取に加え、篠原涼子(31)、戸田恵子(47)、オダギリジョー(29)、津川雅彦(65)、伊東四朗(68)、さらには会見に参加できなかった唐沢寿明(42)、西田敏行(57)ら、若手からベテラン、主演クラスから名脇役まで、日本を代表する役者たちがキャスティングされた。

 同作は、架空の高級ホテル「アバンティ」を舞台にしたコメディータッチの群像劇で三谷氏が脚本も担当。出演者全員が主人公ともいえる設定にふさわしい豪華キャストが一堂に会した。三谷氏は「大河ドラマができるぐらいのメンバーがそろった」と大満足。「なんでこんなに集まってくださったんだろうと思うと…僕の人望だろうな。僕に感謝したい」と自画自賛しながら“有頂天”になって同作をPRした。

 だが、これだけの顔ぶれがそろうと、大変なのは撮影。すでに6月末にクランクインしているが、三谷氏が「みなさんの演技が見たくて…」と考えているうちに台本が分厚くなったようで、役所が「現場では早くしゃべれといわれてます」と内情を暴露すると、三谷氏は「早くしゃべるしか(上映時間を短縮する)手がないんです」と苦笑い。

 一方の香取は、三谷氏から役柄でギターを弾くよう頼まれたといい、「『弾けません』と言ったら『弾けます。あなたは弾けるんです』って…。(三谷氏が脚本を手掛けたNHK大河の)『新選組!』もこうだった」と、まるで催眠術のように指導する“三谷マジック”にすっかりハマった様子。三谷氏も「言わなきゃ(香取は)何もしない人ですから」と言いたい放題だった。

 今月末にクランクアップ予定。
(サンケイスポーツ

三谷幸喜も三作目です。
みんなのいえ」には辛口の批評をした師範代(http://d.hatena.ne.jp/eigadojo/20010424#p2)ですが、三谷幸喜という才能が、いまの邦画界に欠かせない存在であることは間違いありません。
伊丹十三亡きいま、誰もが楽しめるエンターテインメントを作り続けている三谷幸喜は貴重な存在です。
今回は、脚本がかなり長いらしく高速なセリフまわしを要求される役者もたいへんです。
編集でテンポをだしてゆく戦略なのでしょう。
つまりは、編集担当「おやびん」こと上野聡一さんの力量に、三谷監督が全幅の信頼を置いているということなのだと思います。
がんばれ!おやびん!


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