もうひとつの「白い巨塔」

at 2004 03/19 04:58

財前五郎が死んで数年後。浪速大学の高度がんセンターが完成し祝賀会が開催されている。
祝辞を述べる鵜飼学長・・・・・・・。
「さぁ、ここで浪速大学が世界に誇る高度がんセンターのセンター長をご紹介しましょう!」
白衣の男が壇上にあがる。まずは、後ろ姿しか見えない。
カメラ足下からパンアップ。男の顔が正面からアップとなる。
それは、浪速大学に復学した里見の姿。
「立花賞にも輝いた優秀な学者でもある里見教授(!)です。」
里見、聴衆をゆっくりと見据える。唇の端に最後にかすかに不適な笑みを浮かべる。地獄の底の笑い・・・・・・・。
そう!すべての行動は里見の計算ずくの行動だったのだ!
裁判で財前を追い込んだのも、癌告知を行ったのも、医者としての誠実さから来たものではなかった。すべては、ライバルである財前を蹴落とし、権力を自分の手中にするための狡猾な行動だったのだ!
一番の「悪」はこの男だったのだ!

・・・・・・・・・というぐらいしないとホントのリメイクとは言えないんじゃないか!
と里見のようなキャラが嫌いな師範代は思ったのでした。(毒!)