レクイエム・フォー・ドリーム

レクイエム・フォー・ドリーム [DVD]
at 2001 07/19 23:40
こんな映画を観た。

「π」で長編デビューし、サンダンス映画祭ほかで受賞しまくったダーレン・アロノフスキー監督の最新作。

ダイエットに命をかける母親(エレン・バースティン)とドラッグ・ディーラーの息子(ジャレッド・レト)が、次第に「墜ちてゆく」さまをクールな視点でみつめた傑作!

「鉄男」が好きだというアロノフスキー。人の神経を逆撫でするような場面の連続は、塚本映画ゆずりかも。
このタイプの監督は、(塚本も含め)イメージ映像中心になって、映画の後半ストーリーを語ることを放棄してしまうことが多いのだけれど、この監督は、ギリギリのところで踏ん張っています。
出来のいいアクション映画やミュージカルは、アクションやダンスのシーンになっても、ストーリーが進行してゆきます。見せ場が、話の進行を妨げない映画というのは、「七人の侍」「ダイハード」「雨に唄えば」など、あまり多くはありません。この映画にも、それらの映画に似た点を感じました。
ただし、かなり「痛い」映画ですので、万人向けではありません。体調の悪い時にはご注意下さい。

滅多に見られないジェニファー・コネリーの「凄い表情」も含め、今年必見の1本です。

アロノフスキーは、「ブラッド・ピット主演作」「バットマン最新作」のプロジェクトも進行中!今後注目の監督です。
レクイエム・フォー・ドリーム デラックス版 [DVD]