「シスの復讐」と字幕問題

eigadojo2005-06-26

以下、「スターウォーズ エピソード3 シスの復讐」のネタバレを含みます。
未見の方はご注意ください。










今回の「スターウォーズ」も字幕担当は、「なっち」こと戸田奈津子女史。
ロード・オブ・ザ・リング」のときも、ファンが反対運動を起こして大騒ぎになりましたが、今回もかなり珍訳が出ております。


とりあえず、師範代が気になった点、2箇所。


その1
グリーバス将軍をブラスターで倒してオビ・ワンが言い放った一言。
「So uncivilized」(なっち訳:掃除が必要だ!)
これは、「新たなる希望」でルークに対してオビ=ワンが言うセリフ、
「This is the weapon of a Jedi Knight.(中略) An elegant weapon for a more civilized time.」
(師範代訳:「ライトセーバーは、ジェダイの武器。もっと文化的時代のエレガントな武器だ。」)
と呼応する部分なので、せめて「なんて野蛮な!」ぐらいの訳が適当かと思います。
ライトセイバーでなくブラスターで敵を倒した自分の戦い方が、ジェダイとして反則スレスレだったことに対するオビ=ワンの自嘲ぎみのセリフなのです。


その2
パルパティーンが演説で叫んだ一言。
「the first Galactic Empire!」(なっち訳:第一銀河帝国
これは「はじめての銀河帝国」という訳が適当だと思います。
「第二銀河帝国」「第三銀河帝国」がある訳じゃなし・・・・・・。あるのか?
このパートは、同じ場面でのパドメのセリフ
「This is how liberty dies. With thunderous applause.」
(師範代訳:自由はこうやって死んでいく。拍手喝采とともに・・・・)
と呼応する部分。
独裁主義国家である銀河帝国は、民主的な支持によって成立したという重要なセリフです。
その後「エピソード4〜6」で帝国が行った殺戮を考えると、これはかなり重要なセリフでしょう。


それ以外にも珍訳が続出している模様ですが、以上師範代の気になった部分。
日本語吹き替え版はどうなっているのかな?